[LaTeX] LaTeX 文書のレイアウト

LaTeX で扱う長さの単位

LaTeX における長さの単位は、長さが一定である絶対的な単位と長さが可変である相対的な単位の2つがあります。

絶対的な単位

命令 内容
mm ミリメートル
cm センチメートル 1 cm = 10 mm
in インチ 1 in = 25.4 mm
pt ポイント 1pt = 1 / 72.27 in
(bp) ビックポイント(印刷) 1 bp = 1/72 in
(sp) スケールポイント(印刷)1 sp = 1/65536 pt
(dd) ディドーポイント(印刷)1 dd = 1/12 pc
(pc) パイカ(印刷)1 pc = 12 pt
(cc) シセロ(印刷)1 cc = 12 pt
(Q) 級(日本の印刷,文字サイズ用) 1 Q = 1.4 pt
(H) 歯(日本の印刷,長さ用)1 H = 1.4 pt

丸カッコで囲まれた単位は通常は使用しません。

相対的な単位

命令 内容
ex x の高さ
em M の幅
zh 全角文字の高さ
zw 全角文字の幅

段組

文書全体を2段組にするには,文書クラスのオプションを使用します.

  • \twocolumn — 2段組
  • \onecolumn — 段組なし

文書の一部を段組にする,あるいは,3段組以上にしたい場合は,multicolパッケージを利用します.まず,プリアンブルに次の命令を入力します.

\usepackage{multiocol}

 

次に,段組をしたい箇所に,multicols環境(つづりに注意)を使用します.

入力例

\begin{multicols}{段組数}
 段組される文章 
\end{multicols}

 

段組は,2段以上10段未満まで可能です.

段組の線は以下の命令で制御できます.

\setlength{\columnseprule}{線の幅}

空白の制御

空白制御文字には次のようなものが用意されています.

命令 内容
~(ティルダ) 改行を抑制して単語間に空白をあける
\_(半角スペース) 半角の空白
\quad クワタ(全角空白)
\qquad 2つ分のクワタ
\, クワタの 1/6

値を明示的に指定して空白制御を行うコマンドも用意されています.

改ページ

命令 内容
\vspace{値} 与えられた分だけ行間をあける
\vspace*{値} 行間がページの境目になっても行間をあける
\hspace{値} 与えられた分だけ横に空白をとる
\hspace*{値} 空白が行の境目になっても横に空白をとる
\\[値]% 与えられた分だけ改行幅をあける

 

改ページ

図表などが,所望のページに表示されない場合は,強制的に改ページを行うことで解決することがあります.

命令 内容
\pagebreak{値} 値によって改ページの許可を与える
\nopagebreak{値} 値によって改ページを抑制する
\newpage 強制的に改ページする(図表はそのまま)
\clearpage 命令までの図表を全て表示して強制的に改ページする
\cleardoublepage 奇数ページで始まるように強制的に改ページする

[LaTeX] ヘッダ・フッタ

あまりいじらない方がよい。

ヘッダ・フッターを設定する命令として次の2つが用意されています.

  • \pagestyle{引数} — すべてのページに適用
  • \thispagestyle{引数} — この命令が書かれたページのみその書式が適用される

ページスタイルの引数

引数 内容
plain 標準的なスタイル.フッター中央にページ番号を出力し,ヘッダには何も出力しない
empty ヘッダ・フッターは出力しない
headings ヘッダに情報を出力し,フッターには何も出力しない
myheadings ヘッダに任意の文字を出力することができる.

\myheadingsでは,次のコマンドを使ってヘッダに任意の文字を出力することができます.

\markright{引数}
\markboth{偶数ページの引数}{奇数ページの引数}

 

引数

引数 内容
\thepage 当該ページの出力
\leftmark \markbothの引数が収められる.デフォルトは節見出し
\rightmark \rightmarkか\markbothの引数が収められている.デフォルトは章見出し.

なお,これらは,\pagestyle{myheadings} の前に書かなければなりません.

fancyhdrスタイル

fancyhdr スタイルを使うと,簡単にヘッダ・フッターをカスタマイズすることができます.(改良前のfancyheadingスタイルは使用しないこと.)プリアンブルに次のコマンドを入力します.

fancyhdrスタイルの詳細は,スタイルファイル付属のfancyhdr.pdf(\share\texmf\doc\latex\misc)を参照してください.

\usepackage{fancyhdr} 
\pagestyle{fancy} 
(ヘッダ・フッターの定義)
 ヘッダ・フッターの定義 
\lhead[偶数ページ]{奇数ページ} 左側ヘッダの定義 
\chead[偶数ページ]{奇数ページ} 中央ヘッダの定義 
\rhead[偶数ページ]{奇数ページ} 右側ヘッダの定義
\lfoot[偶数ページ]{奇数ページ} 左側フッターの定義 
\cfoot[偶数ページ]{奇数ページ} 中央フッターの定義 
\rfoot[偶数ページ]{奇数ページ} 右側フッターの定義 
\renewcommand{\headrulewidth}{値} ヘッダの線の太さ 
\renewcommand{\footrulewidth}{値} フッターの線の太さ

[]を省略すると,{}で指定された内容が偶数ページ・奇数ページの両ページに適用されます.

定義の中には,次のようなものが指定できます.

引数

引数 内容
\thepage 当該ページの出力
\leftmark \markbothの引数が収められる.デフォルトは節見出し
\rightmark \rightmarkか\markbothの引数が収められている.デフォルトは章見出し.

[LaTeX] 見出し・本文

見出し

LaTeX 文書では、 文書クラスによって使用可能な見出しが異なります。

雑誌・jsarticleなど

\part(部),\section(節),\subsection(小節),\subsubsection(少々節)

 

本・jsbookなど

\part(部),\chapter(章),\section(節),\subsection(小節),\subsubsection(小々節)

LaTeX は、見出しに見出し番号を自動で振り付けてくれます。途中で見出しを追加しても、自動で振り直してくれます。

\section{地球温暖化} 
産業革命以後、二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスが... 見出しは,論理構造なので,文字を大きくするために用いてはいけません. また,節を書いてその下に少々節がくることもありません. 次の例は間違った使い方です.

間違った見出しの使い方

セクションレベルが飛んでいる。見出しを文字の大きさに利用してはいけない。

\section{地球温暖化}
 産業革命以後、二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスが...

\subsubsection{地球温暖化の原因}
温室効果ガスは地球温暖化の原因とされています.

 

見出しタイトルが長い場合

万が一、見出しタイトルが長すぎで収まらない場合は、タイトルの途中で \\ をいれて強制改行します。ただし、目次も強制改行されてしまうので、見出しオプションに、目次用タイトルを書きます。

\chapter[とても長い目次見出し]{とても長い\\本文用見出し}

 

番号なしの見出し

章や節に番号を付けたくない場合は、\chapter*{タイトル} のように、「*」(アスタリスク)をつけます。

目次に番号なしの見出しを出力したい場合は、次のように入力します。

\chapter*{タイトル} \addcontentsline{toc}{chapter}{タイトル}

段落

TeX文書は、エディタ上で改行(Enterキーを押す)しても、組版された文章では改行されません。

段落は、段落の終わりに \par を明示的に入力するか、改行コードを2個(Enteキーを2回押す)入れます。段落のはじめは、自動で字下げを行いますので空白を入れる必要はありません。

段落はじめで字下げをしたくない箇所がある場合は、段落のはじめに \noindent を入力します。

日本語の中に英数が混在する場合は,英数の両脇に自動で空白が挿入されるので、英数文字の両脇に半角空白を入力する必要はありません。

改行コードが1個の場合は、それらは無視されます。また、段落内に半角空白を2個以上連続で入力してもそれらは1個の半角空白とみなします。ただし、全角空白は「文字」とみなされます。しばしば、全角空白を使ったレイアウトの調整が見受けられますが、それらはマークアップ言語である LaTeX の観点から全く無駄なことです。

人の名前など途中で改行されて欲しくない場合は、山田~太郎のように、~(ティルダ)をつけることで改行を抑制できます。

行間

本文全体の行間を変更したい場合は,プリアンブルの中に\baselineskip=行間幅\baselineskipを記述します.行間幅を1.5倍にしたい場合は次のように入力します.

\baselineskip=1.5\baselineskip

 

左寄せ・中央揃え・右寄せ

    • flushleft:左寄せ
    • center:中央揃え
    • flushright:右寄せ

入力例

\begin{center} 
中央揃えです. 
\end{center} 
\begin{flushright} 
右寄せです. 
\end{flushright} 

出力例

脚註

文章中に脚註を入れるには,\footnote を使います.

入力例

ここは本文です \footnote{ここは脚註です.}。 再び本文です。

出力例

 

脚注番号を「註2)」のように表示したい場合にはプリアンブルで次のように指定します.

入力例

\makeatletter
\def\thefootnote{\hbox{註}\kern1pt\@arabic\c@footnote\hbox{)}}
\makeatother

 

出力例

オプション(アラビア数字)を指定することで,任意の脚注番号をつけることが可能です.

\footnote[アラビア数字]{脚注内容}

 

入力例

脚注番号は8が表される. \footnote[8]{これで脚注マークをアルファベットなどに 変更することはできない.}

出力例

 

脚注の線の長さを変更するには \footnoterule を再定義します.

入力例

\renewcommand{\footnoterule}{%
 \vspace{0.5pt}                      % 線から上の幅
 \noindent\rule{\textwidth}{0.4pt}   % 線の長さ,太さ
 \vspace{-0.5pt}                     % 線から下の幅
}

 

 

出力例

後註

学術論文などで,章や文章の終わりに注釈をまとめるときには,endnotes.styを使うとよいです.プリアンブルに次のように入力します.

\usepackage{endnotes}
\renewcommand{\footnote}{\endnote} % footnote を endnote として使う
\renewcommand{\notesname}{後註} % Notes を後註に変更する 
\renewcommand{\enotesize}{\normalsize} % 後註の文字サイズを標準にする

 

後註を出力したい箇所に,\theendnotes を入力します.

[LaTeX] タイトル(表紙)・概要・目次・はしがき

タイトル(表紙)

LaTeX 文書では、タイトル(book スタイルの場合は表紙)を表示したい場所(通常本文のはじめ)に \maketitle を挿入することで,タイトルを文書の種類に応じて最適なレイアウトを自動で作成します。\maketitle では、つぎの3つの項目が必要となります。

\title{タイトル名}
\author{著者名} 
\date{日付}

 

これらは、\maketitle の前に記述します。

\date を省略、または、\date\today を記述した場合、文書を作成した日付となります。

入力例

\documentclass{jsarticle} 
\title{\LaTeX 入門}
\author{山田 太郎} 
\date{\today}
\begin{document} 
\maketitle
ここから本文を書きます。
\end{document}

 

出力例

※姓と名はもしかしたら半角スペースを入れたほうがよいのかもしれない。

タイトルの例

著者が複数人いる場合は, \and で結びます。

入力例

\author{山田 太郎 \and 山田 花子}

 

出力例

謝辞・所属

\author には謝辞・所属を表す脚注として \thanks が用意されています。謝辞・所属は、ページ下に表示されます。

入力例

 

\author{
山田 太郎\thanks{東西大学}
\and
山田 花子\thanks{南北大学}
}

出力例

謝辞・所属の脚注記号はシンボルを用いるので「*,†,‡」の順番となりますが、「*」を飛ばして「†,‡」の順番にしたい場合は、次のように、脚注番号のカウンタを制御します。

入力例

\setcounter{footnote}{1} 
\author{
山田 太郎\thanks{東西大学}
\and
山田 花子\thanks{南北大学}
}

 

出力例

所属にメールアドレスやURLを記載する場合は、以下のように入力する。URLクラスがうまく起動しない(要確認)

入力例

\author{ 山田太郎
 \thanks{東西大学
  \texttt{yamada@tozai-u.ac.jp}, URL: \texttt{http://www.tozai-u.ac.jp/\~{}yamada/}
  }
 }
}

 

出力例

概要

学術論文では、abstract(概要)を書くことがあります。

入力例

\documentclass{jsarticle} 
\title{\LaTeX 入門}
\author{山田 太郎}
\date{\today}
\begin{document}
\maketitle
\begin{abstract} 
ここに論文の概要を書きます.
\end{abstract}
\section{はじめに}
ここから本文を書きます.
\end{document}

 

出力例

 

目次

本のように目次を出力したい場合は,出力したい箇所に\tableofcontents を入力することで,自動で目次が作成されます.

入力例

\documentclass{jsbook} 
\title{\LaTeX 入門} 
\author{山田 太郎} 
\date{\today} 
\begin{document} 
\maketitle
\tableofcontents 
\chapter{はじめに} 
\section{はじめに} 
ここから本文を書きます.
\end{document}

 

出力例

参考文献のページを目次に追加したい

参考文献の項目を目次に追加したい場合は、\addcontentslineを使用します。

\addcontentsline{toc}{chapter}{参考文献}
\bibliography{bibファイル名}

 

はしがき(章番号のないタイトル)

本の「はしがき」(章番号のない章タイトル)のページを作成する場合は,見出しに\chapter*{はしがき}を使用します。また、はしがきを目次に出力したい場合は,\addcontentsline を使用します。

\chapter*{はしがき}
\addcontentsline{toc}{chapter}{はしがき}

はしがきのページ番号

目次やはしがきのページ番号をローマ数字 (i,ii,iii,…) に変更するには,目次やはしがきの最初のページに\pagenumbering{roman} を記述します.本文では,\setcounter{page}{1} でページ番号を1に戻し,\pagenumbering{arabic} でアラビア数字に戻します.

入力例

 

\documentclass{jsbook}
\title{\LaTeX 入門} 
\author{山田太郎}
\begin{document} 
\maketitle
\pagenumbering{roman} 
\tableofcontents
\chapter*{はしがき} \addcontentsline{toc}{chapter}{はしがき}

ここにはしがきを書きます.

\chapter{はじめに}
\setcounter{page}{1} \pagenumbering{arabic}

ここから第1章です.

\end{document}

 

[LaTeX] LaTeX文書クラス

主な文書クラス

LaTeX では、文書の種類に応じてそれに最適な文書の書式(クラス)が用意されています。

欧文の文書クラス

  • article — 章を含まないような小さめの文書
  • report — 章を含むような比較的大きい文書
  • book — 両面印刷を前提としている本の印刷用

和文(横書き)の文書クラス

以降では、特に断りがない限り、例文のクラスは、jsarticle,jsbook を利用します。

以降,uplatexを利用するので、次のようにクラスを指定します。

入力例

\documentclass]{jsarticle}

jreportクラス相当にするには、以下のようにします。

\documentclass[report]{jsbook}

その他pLaTeX2e新ドキュメントクラス奥村晴彦氏に関するオプションは以下のリンクを参照してください。

http://oku.edu.mie-u.ac.jp/~okumura/jsclasses/

和文(縦書き)の文書クラス

縦書きは詳しくないので、以下は備忘録として。

  • tarticle — 章を含まないような小さめの文書
  • treport — 章を含むような比較的大きい文書
  • tbook — 両面印刷を前提としている本の印刷用

その他にスライド用クラスや、各論文誌用のクラス、カスタマイズしたクラスなども使用することができます。

クラスオプション

文書のクラスオプションは省略することができます。また、複数のオプションを指定する場合は、次のように「,」でオプションを結ぶことができます。

入力例

\documentclass[11pt,a4paper]{jsarticle}

 

文書クラスのオプションには次のようなものがあります。

文字サイズ

本文の文字サイズを指定することができます。articleなどの文書クラスでは、オプションで文字サイズの指定がなければ、10ptが本文に適用されます。

  • 10pt
  • 11pt
  • 12pt

用紙サイズ

  • a4paper — A4 サイズの用紙,日本語の場合周囲余白が多い
  • b5paper — B5 サイズの用紙,日本語の場合周囲余白が多い

段組

新聞のような文書の段組を指定することができます。article などの文書クラスでは何も指定しなければ段組されません。

  • onecolumn — 段組なし
  • twocolumn — 2段組

ページの体裁

両面印刷を前提として奇数ページと偶数ページでページの体裁を変えるかどうかを決めることができます。

  • oneside — すべて同じ体裁
  • twoside — ページの体裁は偶数とページと奇数ページとで異なる。

組版の確認

  • draft — 行の右端がはみでたときに印を付ける。
  • final — 最終版。何も印はつかない。

トンボ

A4サイズ用紙にB5版の裁断用のトンボをつける。

  • tombow — トンボに作成日付を入れる
  • tombo — トンボに作成日付を入れない

[LaTeX] LaTeXの基本

はじめよう!LaTeX

まず、TeXのインストール等を参考にして、TeXをインストールします。

ここでは、統合環境ソフトTeXWorksを用いて説明します。

TeXWorksを起動します。 以下の文書を入力して、foo.texというファイル名で保存します。 ファイルの文字コードは UTF-8になります。他のテキストエディタで読むときは注意してください。

\documentclass{jsarticle}
\begin{document} 
これは \LaTeX 文書です。 
\end{document}

タイプセット

ツールバーの緑色のボタンをクリックして,upLaTeXで処理します。処理すると以下のファイルが生成されます。

  • foo.pdf — 組版されたファイル。PDF形式で出力される。
  • foo.aux — 処理の過程で補助的に作成されるファイル.テキストエディタで開くことができる.組版が成功したならば必要はない。
  • foo.log — 処理のログが書かれているファイル.テキストエディタで開くことができる。

過去に、dviファイルを作成していましたが、PDF形式への変換が容易になったため、現在ではほとんど使われていません。(dvipdfmxを使っていれば間接的に生成はしているが、PDFが最終形なので、dvioutなどで表示することはなくなった。)

出力例

 

LaTeX文書は次のような形式となっています.

\documentclass[オプション]{文書クラスの指定}
%% プリアンブル % 
\begin{document} 
%% 本文 %
\end{document}

 

1行目は、雑誌や書籍などの文書のクラスを指定します。

プリアンブル

プリアンブルには、タイトルや著者名などの文書の基本情報を入力したり、その文書で使用するパッケージやコマンドを入力します。

パッケージ

LaTeX 文書では、必要に応じてパッケージを読み込む必要があります。たとえば,AmS-LaTeX パッケージなどを読み込むためには、プリアンブルに次のように命令します。

\usepackage{amsmath}

複数のパッケージ読み込むためには次のように命令します。

\usepackage{パッケージ1}
\usepackage{パッケージ2}

または

\usepackage{パッケージ1,パッケージ2}

パッケージにはオプションを指定できるものもあります。

\usepackage[オプション]{パッケージ名}

複数のパッケージが共通のオプションを持つ場合、たとえば、次のように命令することもできます。

\usepackage[dvips]{graphicx,color}

命令の定義

プリアンブルでは、著者独自の命令を定義することができます。もし、コマンドに@を含んでいる場合は、その命令の前後に\makeatletter\makeatotherで囲まなければなりません。

\makeatletter 
%(@を含む命令)
\makeatother

 

本文

本文は,\begin{document}\end{document}の間に書きます。

行の途中に%があると、それ以降の文字はコメントアウトされ、無視されます。

ファイル保存

ファイルは.texという拡張子で保存します。ファイル名には日本語を利用することもできますが、システムの関係から英数半角が望ましいです。また、スペースなどがあると正しく処理することができません。また、保存先がデスクトップ(C:\documents and settings\user\)など、パスにスペースが入っている場合も正しく処理できないので、D:\temp のように、ドライブに適当な作業フォルダを作り、そこに保存しておくと良いでしょう。

また、最近では文字コードは UTF-8が主流のようです。

LaTeX文書作成の注意

講義用のレジュメのように著者自身が体裁を整える文書を作成する際には、意図したとおりの出力が得られるようなに文章を作成して構いません。また、そのような出力を促すマクロを作成しても問題ありません。

一方、一般の出版物のように、出版社が体裁を整える文書を作成する場合、著者が意図したとおりの出力が得られるよう努力してもそれは無駄な作業でしかありません。出版社に原稿の意味と文書の構造が分かるようにマークアップを施すことが大事です。

また、他の著者と共同で執筆する場合など、お互いの環境でも動作できるように、機種依存文字やいわゆる半角カナは使わない、マクロを作らない方が良いでしょう。

いくら、著者自身がきれい組版を行っても、文書の構造がおかしければ,出版社の意図した結果が得られないので、文書を修正しなければなりません。

LaTeX 文書の書き方については、LaTeX による原稿作成時の心構え(吉永徹美氏)が詳しく説明してあります。

http://www.h4.dion.ne.jp/~latexcat/intro/i2-r1.html

その他、文書の作成については、電子文書を前提とした文書の書き方 を参照してください。

[LaTeX] LaTeXのインストール

備忘録として残しています。

参考サイトを参考にしてください。

参考サイト

まずは,

を1冊程度は購入しておきましょう.

Windows版(64bit)へのインストール

TeXインストーラ3を利用します。

  1. http://www.math.sci.hokudai.ac.jp/~abenori/soft/abtexinst.htmlから、TeXインストーラー3(abtexinst_xxx.zip)をダウンロードします。
  2. あらかじめ、拡張子(ex) ファイル名.docxのdocxの部分)が重要になりますので、あらかじめ拡張子を表示するようにしておきましょう(フォルダの表示タブから「ファイル名拡張子」にチェックを入れます。)
  3. ZIPファイルを展開します。
  4. abtexinst.exeをダブルクリックします。(要管理者権限)
  5. 画面に従ってインストールします。(通常は何も変更しなくてかまいません)
  6. サーバからファイルをダウンロードしながらインストールするので時間がかかります。
  7. Ghostscriptのインストールの時は、別画面になります。フォルダを(C:\gs\gs9.22)のように、Program Filesを消していたほうが無難です。(スペースが悪さをすることがあるのと、設定が面倒になるので)
  8. Ghostscriptのインストールが終わると、dvioutのインストールが始まります。そのまま、インストールしてかまいません。
  9. その後、TeXworksがインストールされ、デスクトップにショートカットが出来上がります。
  10. すべてが終わると次のような画面になります。

    このように、成功が出ていれば、問題ありません。GSviewはインストールされていないことがわかります。
    TeXがインストールできなかった場合は、ダウンロードに失敗した可能性があります。そのファイルのみチェックを入れて再度インストールします。
    Ghostscript、dviout、GSviewについては、以下の通りインストールします。

Ghostscript のインストール

TeXインストーラ3でインストールに失敗したとき、この操作をしてください。

  1. http://www.ring.gr.jp/pub/text/TeX/ptex-win32/gs/などから最新のGhostscriptをダウンロードする(例:”gs922w32full-gpl.exe”)
  2. exeを実行する。
  3. インストールボタンを押す。好みでディレクトリを変更してもよい。ex (”c:\gs\gs9.22”)
  4. インストールが終わったときに、[Generate cidfmap for Windows CJK TrueType fonts] にチェックが入っていなければチェックを入れる。
環境変数 変数値
PATH c:\gs\gs9.22\bin;c:\gs\gs9.22\lib;

GSview のインストール

TeXインストーラ3でインストールに失敗したとき、この操作をしてください。

  1. 執筆現在(20180104)、サイトにアクセスできません。
  2. http://www.ring.gr.jp/pub/text/CTAN/support/ghostscript/ghostgum/から最新版をダウンロードする。
  3. exeを開くとインストールが始まる。
  4. [Set Language] では、[English]を選択する。
  5. GSviewを起動する。
  6. [Option]-[Advanced Configure]を選択する。
  7. Ghostscript Oprions に-dWINKANJIを追加する。

dviout のインストール

TeXインストーラ3でインストールに失敗したとき、この操作をしてください。

最近は、TeX→dvi→PDFに変換しているので、dvioutを使う機会がなくなりましたが、一応インストール。

  1. http://www.ring.gr.jp/pub/text/TeX/dviout/へ行く。
  2. tex318w.zipをダウンロードする。
  3. tex318w.zip を展開し、実行ファイルなどすべてのファイルをインストールしたいフォルダ (例:”D:\dviout”) にコピーする。
  4. dviout.exe を開くとインストーラーが起動する。
  5. dpi はプリンタの解像度 (600dpiなど) に合わせる。
  6. [Next] を選択する。
  7. [Guess] を選択すると,「標準的な日本語 TeX 環境が検出されました.それにあった標準設定を行います」 と表示されるので,[はい] を選択する。
  8. [Next] を選択する。
  9. [gen:], [gex:] を選択する。
  10. [Finish] を選択する。
  11. Susie-Plugin を利用する場合は,[Option] – [Setup parameters] – [Graphic] – [spi] でプラグインのパス (例:”D:\Program Files\susie\”)を指定し,[Save] を選択する。
  12. dviout のディスプレイの表示サイズを変更する場合は,[Option] – [Setup Parameters] – [display] を選択し,[start] を好みのサイズ(6:6)に変更し,[Save] を選択する。
  13. 環境変数でPATHを指定すると,コマンドプロンプトで使用することができる。
    変数名 変数値
    PATH D:\dviout
  14. [View]-[Change Tool Buttoms]を選択し,ニコちゃんマークnikochan.jpg(1044 byte)を表示させる。ニコちゃんマークを押すことでDVIファイルからPDFが作成できる。
  15. Winshell に関連づけるには,[common]のsrcにWinShellのパスを入力する。
    D:\Program Files\WinShell\WinShell.exe^s-c “%s” -l %d

TeXWorks

TeXWorksは、エディタ付統合環境です。成功していれば、デスクトップにショートカットができているはずです。(他に機能豊富なTeXStudioや簡便なWinShellがあります。)

デフォルトのタイプセットは、pdfpLatexになっています。文字コードも UTF-8がデフォルトです。特に設定する必要はありません。エンコードを変更したい場合は、下記を参照してください。

  1. [編集]-[設定]-[タイプセット]を選ぶ
  2. タイプセットの方法で「+」を選んで、以下のように設定する。
    UTF-8の場合

    名前 uplatex(ptex2pdf)
     プログラム  ptex2pdf
     引数 -u
    -l
    -ot
    -no-guess-input-enc
    -kanji=utf8 $synctexoption
    $fullname

    「実行後PDFを表示する」にチェックする。
    デフォルトを「upLaTeX(ptex2pdf)」に変更する。

    Shift_JISの場合

    名前 pLaTeX (latexmk)
     プログラム latexmk
     引数 -latex=platex -kanji=utf8 $synctexoption %O %S
    -e
    $dvipdf=’dvipdfmx %O -o %D %S’;$bibtex=’pbibtex %O %B’;$makeindex=’mendex %O -o %D %S’;
    -pdfdvi
    $fullname

    「実行後PDFを表示する」にチェックする。
    デフォルトを「upLaTeX(ptex2pdf)」に変更する。

動作確認

以下を入力して動作チェックしてみてください。(文字コードはUTF-8)

\documentclass{jsarticle}
\title{\LaTeX 動作確認}
\author{今西衞}
\date{\today}
\begin{document}
\maketitle
\section{はじめに}
この文書が正しく表示されているならば、\LaTeX のインストールは成功しています。

LaTeXの使い方は、\cite{goo1998}を参照してください。

\section{数式}
数式と数式番号(\ref{eqn:1})が正しく表示されていることを確認してください。
\begin{equation}
A=B \label{eqn:1}
\end{equation}

\begin{thebibliography}{1}
\bibitem{goo1998} Michel Goossens, Frank Mittelbech, and Alexander Samarin著, アスキー書籍編集部監訳,
{\itshape The LaTeX コンパニオン}, アスキー,1998.
\end{thebibliography}
\end{document}

 

緑ボタンで実行し、PDFが正しく表示されたら、インストールは正常に終了しています。
相互参照のため2回を実行する必要があります。

[LaTeX](旧)TeXのインストール

以下は古い情報です。

備忘録として残しています。

参考サイトを参考にしてください。

参考サイト

まずは,

を1冊程度は購入しておきましょう.

TeX環境

Windows で TeX を使うために最小限必要なソフトは次の通りです.

  1. 角藤版 TeX:本体
  2. dviout:ビュアー(表示)私は最近は、dviをPDFに変換して Acrobat Readerで読むことが多いです。
  3. Ghostscript:Postscript関連
  4. GS View:Postscript関連
  5. テキストエディタ(秀丸、WinShellなど)

インストーラ

ここでは、角藤版簡易インストーラを使ったインストールの方法を説明します。
w32tex.msi の配布は現在配布されていません。

TeX インストーラ 3はこちらを参照してください。

まず,必要なファイルを下記サイトからダウンロードします.

http://www.ring.gr.jp/pub/text/TeX/ptex-win32/current/

  1. ファイルは1個ずつダウンロードしましょう.
  2. ダウンロードの際、拡張子が変更されないよう注意しましょう。
  3. ダウンロードしたファイルは,適当なフォルダ(例:”D:\temp”)に保存しておきます.”Program Files”のようにスペースキーが入ったり、2バイト文字が入らないように注意します。

最初に目を通しておきましょう。

  • 00FILES.sjis(インストール解説)
  • ChangeLog(変更履歴)

ダウンロードファイル群(私の場合:標準)

  1. dvipdfm-w32.tar.xz (dviをpdf形式に変換する)
  2. dvipsk-w32.tar.xz (dviをps形式に変換する)
  3. latex.tar.xz (必須)
  4. ltxpkgs.tar.xz (基本パッケージ集)
  5. makeindex-w32.tar.xz (索引作成ツール)
  6. manual.tar.xz (マニュアル。質問する前に読みましょう)
  7. mftools.tar.xz (必須)
  8. oldinputs.tar.xz (古いLaTeXマクロ)
  9. pdftex-w32.tar.xz(texをpdf形式に変換する)
  10. platex.tar.xz (必須)
  11. ptex-w32.tar.xz (必須)
  12. t1fonts.tar.xz (Type1フォント)
  13. tex-gyre.tar.xz(tex-gyre フォントと tex-gyre-math フォント)
  14. texinstwin.zip (簡易インストーラ)
  15. timesnew.tar.xz (Times New Roman, Arial フォント)
  16. txpx-pazofonts.tar.xz (TX, PX,Pazo フォント)
  17. vf-a2bk.tar.xz (pTeX 用 virtual fonts)
  18. web2c-lib.tar.xz (必須)
  19. web2c-w32.tar.xz (必須)

TeX本体のインストール

  1. texinstwin.zipを展開し,TeXをインストールしたいフォルダにコピーする(例:”D:\usr\local”)。このとき、”Program Files”のようにパスにスペースキーが入ったり、2バイト文字が入らないように注意する。
  2. [スタート]-[アクセサリ]-[コマンド プロンプト]を選択し,コマンドプロンプトを起動する.
  3. カレントディレクトリをインストールしたいフォルダ(例:”D:\usr\local”)に移動する。
    >d:
    >CD: d:\usr\local

     

  4. textinst を実行します。
    >texinstwin d:\temp
    

     

  5. 終了すると次のようなに表示されるので、それに従って環境変数を指定します。
    Add D:\usr\local\bin
    to user's PATH in the control panel.

     

 

環境変数の設定

変数名 変数値
PATH D:\usr\local\bin;

Windows  7 の場合は,次のように環境変数を設定する.

  1. 「コントロールパネル」-「システム」を開く
  2. 「詳細設定」-「環境変数」を開く
  3. 「ユーザー環境変数」の「追加」を選んで環境変数を指定する.環境変数の値が複数ある場合は”;”(セミコロン)でつなぐ。

新ドキュメントクラス

奥村氏が配布している新ドキュメントクラス (http://oku.edu.mie-u.ac.jp/~okumura/jsclasses/ ) をインストールしておくとよいでしょう。

展開したファイルを”usr\local\share\texmf\tex\platex”のフォルダに”js”のような適当なフォルダを作成し保存します。

Ghostscript のインストール

Ghostscriptは、EPS形式の図を扱うときなどに必要です。

こちらを参照してください。

 

GSview のインストール

dviをps形式に変換したり、EPSファイルの編集で使います。

こちらを参照してください。

dviout のインストール

最近は、TeX→dvi→PDFに変換しているので、dvioutを使う機会がなくなりましたが、一応インストール。

こちらを参照してください。

TeX 統合ソフトソフト(WinShell)のインストール

WinShell という統合ソフトを利用することで,TeX の処理が楽になります.

+WinShell の公式サイト http://www.winshell.org/ のトップページの [download] からダウンロードする。
+exe を開く
言語 Japanese を選択する.
[オプション] – [TeX関連プログラムの設定] より,実行ファイルのパスの設定を行う.
-LaTeX — platex うまくいないならば ”D:\usr\bin\platex.exe”
-BibTeX — pbibtex うまくいかないならば ”D:\usr\bin\pbibtex.exe”
-dviWIN — C:\dviout\dviout.exe(通常は自動で設定されている)
-dvi PS — ”D:\program files\ghostcum\gsview32.exe”(参照ボタンでgsview32.exeを指定する)
-PDF LaTeX — ”D:\usr\bin\pdflatex.exe”
-PDF View — Acrobat Reader の実行ファイルのパス

dvipdfmxの登録

dvipdfmx を使って PDF を作成する場合,dviout のニコちゃんマークが便利なので登録しなくてもよい.
+[オプション] – [ユーザー指定プログラム] を選択する.
+[ユーザー指定プログラム] – [Tool1] を選択し,dvipdfmx と名前を付ける.
+パスを指定する.D:\usr\local\bin\dvipdfmx.exe
+[LaTeXを先に実行] にのみチェックを入れる.
+コマンドラインは %s.dvi とする.
+[OK] を選択する.

(PDF LaTeXの設定で pdflatex の代わりに dvipdfmxを設定している方もいる。)

ツールバーにdvipdfmxのアイコンを登録する

+[オプション] – [表示] – [ユーザー設定] を選択する.
+カテゴリ から,[ユーザー指定プログラム] を選択し, [dvipdfmx] を選択する.
+上のツールバーへドラッグすると dvipdfmx が登録される.
+[画像のみ] だと歯車のアイコンとなるが何のアイコンかわからなくなるので,[テキストのみ] (Text only) を選択しておくと良い.(アイコンを作成することもできる.)

日本語表示できるように設定する

+[オプション] – [一般] を選択し,[言語] から Japanese を選択する.
+[オプション] – [フォント] を選択し,フォントを [MS P ゴシック],[12pt],[日本語]を選択する
+エンコーディングを適切なものSHIFT_JISやDBCSにする

カスタマイズ

-[オプション] – [行番号] を選択すると行番号が表示される.
-[オプション] – [折り返し有効] を選択すると,テキストをウィンドウの右端で折り返して表示する.
-定型文などをマクロに登録しておくと,入力が楽になる.登録方法は次の通り.
–ツールメニューの[オプション]-[マクロ]を選択する
–マクロの名前と定型文を入力する
–マクロアイコンの登録方法はdvipdfmxと同様

これらの設定ファイルは,C:\Documents and Settings\ユーザー名\Application Data\WinShellにあります.

-WinShell.ini
-WinShell.macros

動作確認

WinShellを起動し、新規のTeX文書を選択します。

以下の文章をタイプします。(コピーアンドペーストでも可)

\documentclass{jsarticle}
\title{\LaTeX 動作確認}
\author{今西衞}
\date{\today}
\begin{document}
\maketitle
\section{はじめに}
この文書が正しく表示されているならば、\LaTeX のインストールは成功しています。
LaTeXの使い方は、\cite{goo1998}を参照してください。
\section{数式}
数式と数式番号(\ref{eqn:1})が正しく表示されていることを確認してください。
\begin{equation}
A=B \label{eqn:1}
\end{equation}
\begin{thebibliography}{1}
\bibitem{goo1998} Michel Goossens, Frank Mittelbech, and Alexander Samarin著, アスキー書籍編集部監訳,
{\itshape The LaTeX コンパニオン}, アスキー,1998.
\end{thebibliography}
\end{document}

正しく動作したら、インストールは正常に終了しています。

USBフラッシュメモリへのインストール

以下の方法で、USBフラッシュメモリのインストールすることで、どのWindows PCでも同じ環境のTeXを実現できるかもしれません 🙂

  1. Win32TeX をUSBメモリに展開する
  2. WinShellのポータブル版一式を /bin に保存する
  3. 環境変数は設定しない